
地元産のトウモロコシを使った理科の授業に加わる波多野順代県教育委員=9日、朝地小学校
県教委は本年度から、県教育委員が学校現場を回り、学校が抱える課題について教職員と意見交換する取り組みを始めた。昨年の県教委汚職事件を受けた改革の一環。6人の教育委員が手分けして県内各地の小中学校を回る。
第1回の武蔵東小学校、国東中学校(ともに国東市)を皮切りに、これまでに小中学校計11校を回り、それぞれ1人から2人の教育委員が話を聞いた。
第4回訪問(9日)には波多野順代委員が参加し、豊後大野市の朝地小学校と朝地中学校を訪問。朝地小学校(下田博校長・112人)では、クラス担任ら6人と懇談した。教員からは、本年度から先行実施している新学習指導要領について「高学年はほぼ毎日6限まであり、放課後に児童を個別指導する時間がない」という声が出た。
別の教員は「2人の教員で授業をする仕組みができれば、子どもは伸びる」と人不足を訴えた。懇談後、食の安全性を考える理科の授業を見学し、児童と一緒に給食を食べた。
朝地中学校(山崎真一校長・67人)では、高校再編計画後の生徒の進路について、「緒方工業高校がなくなり、工業系学科の希望者は大分市まで通うことになり、大変」「専門外の教科の授業も受け持っている。生徒のためには専門の教員が授業をした方がいい」といった意見が出た。
波多野委員は「学校現場を肌で感じることができ、教職員の熱意や苦労も分かった」と話している。
今後、寄せられた意見を集約して、委員の間で議論しながら教育施策に生かしていくという。
[PR]セントラル短資FX
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
![]()