
「感謝の気持ちを必ず伝える」と話す高橋マチ子さん
別府市南立石生目町の高橋マチ子さん(72)は市食生活改善推進協議会長として、食の大切さを伝えている。大腸がんを患った夫のために食生活を見直した経験がきっかけとなった。
13年ほど前、公務員だった夫(71)が余命3カ月と宣告された。飲酒や外食で不規則だった夫の食生活を変えたいと、わらをもつかむ気持ちで保健所の栄養教室を受講。手術後は野菜中心の食事に変え、調味料を極力控えるよう心掛けた。
教室が終わると、すぐに同協議会に入会。2005年春に会長となり、「夫を救った食で地域に恩返しをしたい」と、幅広い年代の食育推進に努めている。親子や中高生対象の郷土料理教室、生活習慣病に関する講習会などの活動は、食育への関心を追い風に増えてきているという。
教室では包丁の使い方も知らない中高生に度々出会う。「レトルト食品など手間のかからない食事に慣れた子どもたちは、料理を作ってくれた人、食材そのものへのありがたみを知らない」と感じ、「感謝の気持ち」を必ず伝える。
食は生きるための基本。「おいしい物を食べる知識はあるが、体に栄養を吸収する食べ方を知らずに育った人が多い。体に良い物を手作りする力を身に付けてほしい」と奮闘している。
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