
下山口地区でも運動を開始。河野勝士区長(右から2人目)が説明しながら玄関先に黄色い旗を掲げた
黄色い旗を毎朝、玄関先に掲げて近隣の家庭に安否を知らせる「黄色い旗運動」が国東市で広がっている。高齢者の孤独死を防ぐことなどが主な狙いだが、運動を機に住民相互のふれあいが増えるなど地域力の向上にも一役買っている。
「黄色い旗運動」は昨年12月に同市の吉広地区、全124世帯でスタート。取り組みを知った下山口地区(約90世帯)、諸田地区(約40世帯)も今月14日に旗の伝達式を行い早速、玄関先などに旗を掲げた。藤本、山口、大添の各地区もそれぞれ取り組みを予定している。
吉広地区では、始めてすぐ高齢者単身世帯の旗が出ておらず、近隣住民が親類に連絡して無事を確認したことがあった。末綱正直吉広下区長(72)は「外出しただけだったが、倒れていたらと思うと怖い話。運動がなければ誰も気づかなかったのでは」と振り返る。
寂しくなった高齢者が人に会いたくなり、旗を出さなかった例もあった。小学校児童が通学途中に旗を確認する仕組みも設けていて、地域住民全体で声掛けを通した会話が増えているという。
運動を推進する松本保市ボランティア連絡協議会長は「広がりの背景には過疎・高齢化への危機感があるようだ」とした上で、「運動を通して自分の地域は自分たちで守るという意識と住民の連帯感を深められれば」と話している。
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