
観光開発に向けて意見を出し合う関係者ら
大分市の野津原町商工会(大久保利美会長)は、江戸時代に参勤交代路として利用された肥後街道沿いの歴史を、観光資源に生かそうと力を入れている。本年度は「肥後街道宿場町再興プロジェクト」として、観光ルートや特産品作りに取り組む。16日、野津原公民館で観光開発についての話し合いがあった。
商工会は、これまでに地区を通る街道(約13キロ)や街道沿いに残るのろし台などを発掘。さらに「今市」と「野津原」の両宿場町で振る舞われたとされる料理を基に新しい「宿場料理」の原案を作った。本年度はこれらの資源を活用して、体験型の観光プログラムを考案するとともに、宿場料理の商品化、特産品づくりに取り組む。
話し合いには、商工会青年部員や地区の関係者ら約30人が参加。専門家として事業に携わるコンサルタントの猿渡弘治さん(福岡市)が「魅力ある地域を創(つく)るには」をテーマに講義した。猿渡さんは、豊後高田市香々地地区で地元の人がガイドを務めるツアーを実施したことや、菜種油を特産品にしようとした例などを紹介。「地域資源を活用した観光商品をつくるには、地元の人の知識や取り組みが重要となる」と呼び掛けた。
出席者からは、地元の魅力について「夜空の星が手に届きそうなほど近く見える」「春のヤマザクラの美しさが自慢」などの声が出ていた。大久保会長は「事業は3年目を迎えた。これまでの成果を形にして、地域活性化を担う観光開発につなげたい」と話した。
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