
手際よく作業を進めるメンバーら
別府市の農協共済別府リハビリテーションセンター内にある「身体障害者入所授産施設みのり」は本年度から、利用者の就農を目指して施設外就労に取り組んでいる。市公設市場(亀川浜田町)で野菜、切り花などの出荷準備作業に挑戦。障害者が本格的に農業に携わるのは市内では珍しく、産地の過疎・高齢化対策の一環としても注目されている。
障害者の就職や工賃の引き上げに有効として、国は本年度から、施設外での作業や訓練を加算評価するようになった。一般就労に結び付けば、国からの助成額に反映される。
市場での仕事は、同じグループのJA別府市から受注。知的ハンディなどのある男性4人が約1カ月の実習後、4月から週2日、働いている。出荷する花を袋に入れ、一つ一つにシールを張るなど、役割分担をしてそれぞれ丁寧に作業を進める。
ミニトマトの栽培や箱折りなどの作業に取り組む同施設では、利用者の平均時給は150円ほど。市場で働いた場合、時給は約100円アップするという。
メンバーの一人、伊東達矢さん(18)は「きついこともあるけど、働くことはやっぱり生きがい。施設外での仕事は気分も違い、より楽しい」。同JAの衛藤新一・営農課主任は「事前にきちんと説明すれば作業に支障はない。人件費が安く、男性は力も強いので助かっている」と話す。
車いす利用者が働く場合はハード面の整備が必要となるなど課題も残っているが、同センターは「現場で働く姿を見てもらうことで、農業関係者らの理解が深まり、就農につながればうれしい」としている。
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