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新日鉄大分第1高炉 需要回復で2日再稼働

[2009年07月15日 10:14]

8月2日の火入れが決まった新日鉄大分製鉄所の第1高炉=大分市西ノ洲

 新日本製鉄は14日、大分製鉄所(大分市西ノ洲)の第1高炉の再稼働に向けた火入れを8月2日に行うと発表した。再稼働は当初、改修工事が終わった5月中旬の予定だったが、世界的な景気後退に伴う需要の低迷と在庫調整のため延期していた。県内の製造業は全般的に回復傾向にあり、今回の再稼働は企業の生産活動の底入れを象徴する動きになりそうだ。

 昨秋以降、自動車・電機メーカーなど取引先の需要が一気に先細った上、急激な在庫調整を迫られ、稼働率が低下。第1高炉の改修は3月から休止に入る予定だったが、減産に対応するため1カ月間前倒しで実施。工事終了後も経済情勢を見ながら再稼働の時期を探っていた。
 再稼働を決めた理由として(1)国内の製造業は4月以降、在庫調整が一巡して鋼材の需要に底入れの兆しがある(2)海外でも中国を中心としたアジアの需要回復が鮮明になった―を挙げている。特に自動車産業などで7~9月は緩やかな需要回復に向かうと判断した。
 第1高炉は容積が4884立方メートルから5775立方メートルに拡大する工事を終え、世界最大の第2高炉と同じ“ツイン高炉”が誕生した。改修費用は約460億円で、能力は双方合わせ粗鋼生産量で1000万トン体制になる。
 全社的な稼働率は、55%程度にとどまっていた4~6月期に比べて改善。7~9月期は70%程度まで回復する見通しだが、「その後、本格的な生産回復に結び付くかはまだ分からない」と話す。欧米の経済状況が依然として不透明な面もあり、君津製鉄所(千葉県君津市)の高炉1基は当面、休止を継続する方針。
 県商工労働部は「高炉再稼働は、製品輸送や構内物流の下請け業者の受注回復にもつながる」と波及効果に期待している。

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