
方言を交え、悪徳商法撃退法などについて説明する渡辺好さん
県消費生活・男女共同参画プラザ「アイネス」(大分市東春日町)で啓発業務を担当している渡辺好さん(60)の出前講座が好評だ。悪徳商法や多重債務などの被害防止法を方言も交え、ユーモアたっぷりに紹介する語り口が受けている。今春、定年退職するまではアイネスの次長、4月からは嘱託職員。立場は大きく変わったが、「被害を未然に防止したい」と張り切っている。
このほど、大分市内であったJAおおいた女性部の会合で、渡辺さんは悪徳商法について話した。手作りのパネルを使い、勧誘の電話に「いいです、いいです。結構です」と断ったのに、自宅に品物が送られてきたケースを紹介。
「注文していないと電話をかけると、相手は『いいです』と了解したでしょうと言う。そんなときは『いらん』と一喝するのがよい」とアドバイス。会場は爆笑に包まれた。
渡辺さんは元県職員。2000年、初めて消費者行政を担当した。当時は外部の講師に依頼することが多かったが、経費削減などで職員も啓発の講師を務めることになった。
しかし、実際に話してみると難しい。「話が面白くなければ聞いてもらえない」と一念発起。聴衆をひきつける笑いのつぼを学ぼうと、豊後高田市の大分方言まるだし弁論大会に出場し、審査員特別賞を受賞。その後も独自に話し方や間の取り方の研究を重ねた。
出前講座の評判は口コミで広がり、3月に定年退職するまでの7年間で300回を超えた。4月に嘱託職員として採用され、引き続き啓発と多重債務相談などの関連業務を担当。民生児童委員の研修、高齢者の集まり、企業の新入社員研修など、月に15回の講演をこなすこともある。
「わしゃ、ちぃーとでも、みんなん役に立てば本望じゃけん」と渡辺さん。
出前講座は無料。問い合わせはアイネス(TEL097・534・4034)へ。
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