
九州乳業の再建問題など農業問題が議論された県議会農林水産委員会=6月26日
大型の補正予算や農業振興などが議論された第2回定例県議会を担当記者の座談会で振り返った。
免れない県の責任
―一般質問では九州乳業(九乳)の再建など農業問題が一番の議論の的になった。論戦の印象は。
A 九乳は129億円の債務超過に加え、過去10年間の「不適切な会計処理」が指摘された。驚いたよ。
B 農林水産委員会では経営再建のため県の九乳への出資(約2億円)が90%減資されることや、歴代の農林水産部幹部が社外取締役を務めてきたのに結果的に経営内容をチェックできていなかったことに議員の批判が集まっていた。
C 県は「直接経営に関与する立場になかった」と釈明したが、責任は免れないのでは。
D 酪農家は乳価低迷や飼料高騰に苦しんでいる。九乳は県酪農振興に欠かせない企業。大分国体を成功に導いた県OBの江川清一新社長の手腕に期待したい。
初年度から不安に
―合併後満1年を迎えた県農協も議論になった。
B 初年度の決算が当初の見込みを大幅に上回る赤字となった。急激な景気悪化は予想できなかったにせよ、スタートからつまずいたことに組合員は不安を募らせている。
D 営農指導体制など合併効果が十分に発揮されてないことを指摘する議員もいた。組合員に県域合併のメリットを感じてもらうことが何より大切だ。生産物をより高く売り、資材をより安く提供する仕組みをつくらなければ組合員の支持は得られないよ。
A 農業と言えば、自民党の中堅議員3人が県の高校再編計画で農業高校がなくなることを相次いで批判した。「たまたま重なった」というが、前期の再編計画で最も歴史が古い三重農業が廃止(新設の三重総合へ統合)されたことを“認めてしまった”ことにじくじたる思いがあるようだ。
雇用は印象残らず
―補正予算については。
E 雇用創出の事業が大幅に追加されたが、雇用問題に関する議論はあまり印象に残らなかった。県内は5月の有効求人倍率が平成で最低水準になり雇用情勢は厳しさを増している。
C 雇用対策は国主導のため自治体が創意工夫を発揮しにくい分野ではあった。国の“大盤振る舞い”の雇用対策を有効活用するよう県議会もしっかりチェックして議論してほしいな。
―そのほかには。
A 県教委汚職事件の発覚から1年。教育委員、教育長の責任を問う質問もあったが、突っ込んだ議論はなかった印象だ。
D 県教委の教育改革の施策に対する賛否を論じるだけでなく、新たな改革提案も聞きたかった。議員も当事者意識を持って教育改革をリードしてほしいね。
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