
空き缶拾いの記録をつけたノートと麻生富生さん
空き缶拾いを25年間続けている杵築市大内の麻生富生さん(88)が、長年の活動を評価され、本年度の環境大臣表彰(地域環境美化功績)を受けた。「誰にも迷惑を掛けず、一人でできるボランティア活動をしようと始めた。これからも、散歩の途中に拾い続けます」と決意を新たにしている。
麻生さんは元教員。退職後の1984年から空き缶、ビン拾いを始めた。退職後も長く少年剣道を指導していたため、練習会場と自宅をミニバイクで往復する時間を活用。日付、行き先、拾った空き缶の数、累計を毎日記録した。びっしりと数字が書き込まれたノートは2冊目。これまでに集めた空き缶は10万本を超えた。
「活動を始めたころは、知り合いに作業を見られるのが恥ずかしかった」と振り返る。1日で150本以上、拾う日もあったが、最近は自宅近くを散歩しても見つける空き缶は少なくなったという。「時代が変わり、ポイ捨てする人が減ったのだろう。空き缶が見つからない日はうれしい」と話す。
「一人が空き缶を拾ったからといって、何かが変わるわけではない。自分がこれをやると決めたことを、毎日毎日、地道にやってきただけ」と麻生さん。これからも「最低2キロは歩く」という日課の散歩に出掛ける際、ポリ袋を持つ習慣は変えないという。
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