
能のワークショップで静御前の衣装を着る児童と能楽師で重要無形文化財能楽保持者の桜間右陣さん(左)=25日、大分市の大道小学校
重要無形文化財能楽保持者の能楽師・桜間右陣(さくらまうじん)さんが25日、大分市の大道小学校(広瀬孝二校長、463人)で能のワークショップを行った。児童らは、県立聾(ろう)学校(横山賢校長)の小学部の児童17人と一緒に「謡」や「仕舞」を行い、能と触れ合った。
体育館に集まった児童の前で、桜間さんが能の舞を披露。児童は「鞍馬天狗」の「謡」を桜間さんの後について謡った。5、6年生約150人は扇子の持ち方や能の歩き方を学んで「船弁慶」の一場面を演じてみた。三重野真希さん(12)は静御前の豪華な衣装を代表で着た。
今回の訪問は、10月22日に市内荷揚町の大分城址公園で行われる「薪能」(大分合同新聞後援)を前に、大分の子どもたちに能を知ってもらおうという狙い。
薪能を主催するグループの中心メンバーである赤沢幹子さん(大分市出身)は横浜市在住で、同市金沢区で毎年開催される薪能にも深くかかわっている。横浜市での薪能を通じて長年交流のある桜間さんを今回招くことができた。
シテ方金春(こんぱる)流の桜間さんは人間国宝の桜間道雄氏の孫。祖父と伯父の金太郎氏に師事し、2004年に右陣の名を襲名。桜間家21代当主となる。学校訪問や能楽教室を通じて子どもへの教育や普及に力を入れている。大分での開催に向けて、大友宗麟を題材にした新作能を制作中だ。
後藤京香さん(11)は「迫力があった。衣装はとてもきれいだった」。松川尚央君(12)は「謡は難しかったけど、おもしろかった」とにっこり。10月の「薪能」の開催まで、市内を中心にワークショップは数回開かれる予定。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
Copyright (c) 2008 OITA GODO SHIMBUNSHA