由布市議会は6月定例会最終日の19日、議員報酬を引き上げる条例改正案を賛成13人、反対11人(欠席1人)の小差で可決した。景気悪化や行財政改革を進める中での引き上げとなったが、三重野精二議長は「多くの人材が立候補し、安心して議員活動するために必要。一人一人がさらに責務を感じて仕事をしていく」と市民に理解を求めた。
本会議は討論に入る前に条例案を委員会付託し、継続審査にするよう求める動議が出たが、賛成少数で否決。討論では3人が「政務調査費を導入すべきだ。もっと議論を」「この経済情勢の中では市民の理解は得られない」と反対意見を述べた。賛成の立場からは1人が「市民の負託を受け、しっかり仕事をすることが大切。責任ある議会をつくるために必要」と主張した。
報酬引き上げは、昨年9月から全員協議会や行財政改革特別委員会などで論議してきた。この日の開会前の全員協議会でも賛成するように申し合わせていたが、土壇場での対立となった。賛成した議員は「突然、議場で反対するのは(今秋に行われる)市議選へのパフォーマンスに感じる」と困惑顔。反対した議員は「もっと支給の在り方を話し合うべきだった」と話した。
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報酬引き上げ案が可決されたことについて、庄内町の女性(52)は「納得できないが、決まったからには頑張ってほしい。議員の間で意見が分かれており、議論が足りなかったのでは」と厳しく指摘。湯布院町の男性(68)は「頑張っている議員もいる。これからは、さらに議員の能力が求められる。きちんとした仕事をするなら報酬は上げてもいい」と一定の理解を示した。
引き上げを答申した市特別職報酬等審議会の佐藤哲紹会長は「経済状況などから当初は引き上げに慎重な意見が多かったが、議員に自覚を持って責務を果たしてもらう期待を込めて、1万円引き上げとした」と説明した。
<ポイント>
【由布市の議員報酬引き上げ】 改正でそれぞれ1万円引き上げて議長39万円、副議長35万円、議員33万円となる。議員の要請を受け、首藤奉文市長が特別職報酬等審議会に諮問。答申通りに市が提案した。市議選後の11月から適用する。改選で議員定数を4減らすため、引き上げ後でも約1674万円の削減となる。
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