雇用情勢が急速に悪化した昨秋以降、県内の生活保護受給者が増え続けている。県によると、今年4月時点の受給者数は1万7016人(1万2844世帯)で、1年間に947人(623世帯)増加。さらに、昨年11月から今年4月までの半年間に保護費の支給を開始した件数は1047件で、直前の半年間(昨年5~10月・825件)と比較すると26・9%増えている。
昨年11月以降の保護の開始理由で目立つのが「失業」の急増ぶり。解雇や倒産など企業の都合で職を失ったことが主な理由は58件。昨年5~10月の半年間は12件だっただけに、深刻な不況の影響があらためて浮き彫りになった。
厚生労働省の調査によると、「派遣切り」や「雇い止め」で、県内では昨年10月から今月までに4千人を超える非正規労働者が失職する。県地域福祉推進室は「雇用保険の失業給付を受けられず、生活保護を求めた人もいるのではないか」とみている。
このほかの開始理由では、「貯金などの減少・喪失」が245件と昨年5~10月の172件から42・4%増。「事業不振・倒産」は17件で、12件増加した。
県によると、4月時点の県内の保護率は「14・16」。人口千人当たり約14人が生活保護を受給している計算。市別の保護率は、▽別府市 26・11▽大分市 14・79▽中津市 13・86▽佐伯市 13・16▽豊後大野市 13・12―など。前年同月の被保護世帯数と比べると、臼杵市を除く13市で増加している。
生活保護受給者の増加に伴い、2008年度の保護費の県内総額は300億円に迫る見通し。保護費は国が4分の3、残る4分の1は市、町村は県がそれぞれ負担する。生活保護受給者の増加は、逼迫(ひっぱく)する自治体財政にも重くのしかかっている。
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