
「田原通信」4号を手にする大分大学医学部の島田達生教授
NPO法人「ペースメーカーの父・田原淳(すなお)の会」の広報誌「田原通信」4号が発刊された。
旧安岐町出身の田原博士(1873~1952年)は、東京帝国大学医科大学を卒業、ドイツに留学して病理学者アショフの下で研究した。心臓の切片を顕微鏡で観察する中で、心房の興奮刺激を心室に伝える特殊な心筋の経路を発見し「刺激伝導系」と名付けた。刺激伝導系の原理から心臓ペースメーカーが開発されるなど、今日の心臓生理学、心臓病学の基礎となるもので、業績はノーベル賞を超えるといわれている。
「田原通信」は田原博士を顕彰するために「ペースメーカーの父・田原淳の会」が2005年に創刊した。4号には、昨年5月にドイツで開かれた「第6回田原アショフ・シンポジウム」と昨年10月に中津市で開かれた「第2回田原淳顕彰公開シンポジウム」の講演要旨を収録。田原博士が留学していたマールブルグ大学の広報誌に、日本で田原博士の物語が漫画になったことがトピックスとして掲載されたことや、大分豊府中学2年生が授業の一環として田原博士について調べたポスター発表なども紹介している。
同会代表理事の島田達生大分大学医学部教授は「田原博士の業績や心臓に関する治療、研究など最先端の情報を掲載している。より多くの人に田原博士の功績を知ってほしい」と話している。
希望者には無料で配布する。問い合わせは事務局の大分大学医学部看護学科健康科学(TEL097・586・5032)へ。
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