キヤノンは5日午後、着工が延期となっていたデジタルカメラの新工場「長崎キヤノン」(長崎県波佐見町)を、7月に着工すると正式に発表した。世界的な景気後退により、同様に延期となっている「日田キヤノンマテリアル」(日田市)の着工時期が注目される。
長崎キヤノン着工について、キヤノン本社は「デジタル一眼レフカメラの市場は堅調に推移し、2009年度は08年度実績を上回る見通しにある。コンパクトデジカメはまだ回復していないが、中長期的な視野で生産配分を再検討して決めた」と説明する。
一方、当初は昨年12月の着工予定だった日田キヤノンマテリアルについては「トナーカートリッジなど事務機器関連は、企業の業績が依然として厳しく、まだ楽観できない。着工時期については検討中」との姿勢を変えていない。
日田市の佐藤陽一市長は「景気の一部に明るさが戻り始めていると思われ、今後、早期の着工も可能性があると受け止めている。インフラ整備はできており、県と連携して早期着工を要望したい」とコメントを出し、期待感を示した。
県土地開発公社が造成した日田市西有田の用地は当初の予定通り、登記事務などを経て6月中にも売買契約が結ばれる見通し。
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