
昼食後、歯を磨いて虫歯予防する玖珠幼稚園の園児
玖珠町が10年間の歯科保健活動の成果をまとめた。3歳児は1人当たりの平均虫歯本数で全国平均より大きく上回っていたが、地域で連携した取り組みが実を結び、2008年度には1・0本にまで減少し、1歳半の子どもでは虫歯ゼロを達成。虫歯のない町として、注目を集めている。
1998年度の3歳児健診で、玖珠郡の虫歯本数が全国平均の1・99本に対し、3・8本と極めて多い状況であることが判明。結果を受けて危惧(きぐ)した玖珠郡歯科医師会や郡内の幼稚園、保育園、町などの行政組織が一体となり、翌年に玖珠郡地域歯科保健検討会を設立した。
町内の家庭へ実施したアンケートの結果、「歯は痛くなってから治療するもの」という認識があり、予防への意識が低かった。重点的にフッ素塗布や食生活の見直し、歯磨きの習慣化などに重点的に取り組むことを決定。1人当たりの平均虫歯本数を1・5本、フッ素経験者率7割を目標に定めた。
家庭を対象にした勉強会、子どもが怖がらない歯科医院の雰囲気づくり、歯磨き指導などに力を入れた。年々改善が進み、6年後の05年度には虫歯本数が1・94本、フッ素塗布経験者は約7割に。昨年度にはこれまでで最も良い結果が出た。
知識が浸透し、幼稚園や保育所では歯磨きが習慣化。家庭からは「菓子を控える」「歯科医院での受診がしやすくなった」といった声が聞こえ、予防への意識が高まったという。
町福祉保健課の有吉哲子健康対策係長は「地域で問題意識を共有して取り組んだ成果。今後も効果的な対策を続けていきたい」と話した。
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