大分県は4日、抜本的な経営再建を進める九州乳業(九乳)=大分市=の新社長に、県OBで国民体育大会・障害者スポーツ大会局長を務めた江川清一氏(60)の推薦を決めた。九乳からの派遣要請に対し、県が回答した。
江川氏は1972年に県入り。広報広聴課長や農政企画課長などを経て、2004年に農林水産部審議監。06年から国体局長を務め、08年12月末で退職した。
農政部門ではグリーンツーリズムの推進や新ブランドづくりに取り組んだ。また「簡素・効率化」を掲げた大分国体を成功に導いた。柔軟な運営手腕や幅広い人脈が、九乳の経営再建に生かされると判断したもよう。
県は九乳の株式の12%余りを保有している。社長の派遣は、九乳とメーンバンクの農林中央金庫(東京)の関係者が1日、広瀬勝貞知事に要請した。経営改善に向け、体制を見直すために人的支援を求めた。25日の株主総会で正式決定する。
九乳は牛乳消費の落ち込みや原材料価格の高騰、2000年に稼働した新工場の建設費負担などから、150億円を超える金融債務を抱えた。
事業再生に向けて整理回収機構(RCC)へ金融債務の調整を要請した。県や主要取引金融機関3行は再生を支援する方針を示している。
県庁を訪れた九乳の伊東竹彦社長は「推薦を頂いて非常にありがたい。ご協力に感謝している」と話した。
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