
竹林魚礁で調査を進める上野新悟さん(左)と平沢敬一さん
日出町の特産品、マナマコの漁獲量が減っている。町と県漁協日出支店は、マナマコを増やそうと、町内日比ノ浦の海岸に竹林魚礁を造成、魚礁内で個体確認をするなど成果が表れており、関係者は「増殖への手応えをつかんだ」と期待している。
県漁協日出支店によると、マナマコの漁獲量は、2006年まで年間に約40~80トンあったが、07年から急激に減少。昨年は、赤潮が長期間、別府湾に停滞したことや、海水温の上昇などもあり、最盛期の1割程度の7トンにとどまった。
魚礁は、海産資源を育てていこうと、町農林水産課の上城義信水産専門員(68)=顔写真=らが中心となり、昨年2月に造成。近くに生息するマナマコを呼び寄せるため、ブロックを海岸線の浅瀬(132平方メートル)に敷き詰め、竹を辺り一面に立てた。魚礁内の潮の流れを緩やかにして、外敵から身を守る役割を果たしている。
魚礁の調査は定期的に続けており、1月に初めて1センチほどの個体を見つけた。5月末の調査では、体長約3~8センチのマナマコを確認、数も増えている。
調査をしている町農林水産課の上野新悟主査(31)は「設置当初は魚礁内に個体が入るか不安だったが、実際に集まっていることが確認でき、自信を持てた」。県東部振興局農山漁村振興部の平沢敬一主任(36)は「資材が安価で、画期的といえる。今後は町内のほかの漁場でも同じ手法を試したい」と話している。
町の近海で取れるマナマコは、身が厚くて柔らかく、コリコリとした食感が楽しめることから人気が高い。アカ、アオ、クロナマコの三種類があり、クロナマコは、中国で干しナマコとして食べられるようになって以降、高級食材として扱われている。
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