
県東部保健所国東保健部の部長として地域保健行政をリードする小原京子さん。保健師出身者が就任したのは県内で初めて
国東市、姫島村を所管する県東部保健所国東保健部の部長を、保健師出身の小原京子さん(58)が務めている。保健所長と同等の役割を担う地域保健行政の長に、保健師が就任したのは県内で初。厚生労働省や全国保健所長会によると、全国的にもあまり例がないという。
地域保健法で保健所長は医師に限られている。2004年の同法施行令改正で、医師の確保が困難な場合などに限り例外を認めた。
小原さんは保健師歴33年。4月の異動で、北部保健所(中津市)の地域保健課長から就いた。
就任直後から新型インフルエンザ対策に追われた。小原さんは「保健師として医療機関や行政各課と連携してきたので、落ち着いて対処できている」と話す。
杵築高校を卒業後、看護師になったが、先輩看護師が患者の退院時期について医師に意見する姿を見て、「自分も、自ら判断できる専門職を目指そう」と決意。専門学校の保健師養成課程で学び直し、資格を取得した。
「保健所は、医師や栄養士、事務などの専門職集団。“調整型リーダー”でありたい」と抱負を述べた。
県看護協会の古賀和枝会長は「保健師の強みは地域の実情に精通し、各方面の専門家と連絡調整が図れる能力だ」と話す。県立看護科学大学の草間朋子学長は「保健師の職域が、責任ある立場にまで広がってほしい」と期待している。
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