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伸び悩む留学生の県内就職 県が支援へ

[2009年06月01日 09:30]

別府大学卒業後、大分市内のホテルで働くスリランカ出身のセヤナ・シーナッツ・サムスディーンさん

 大分県内で就職する留学生の数が伸び悩んでいる。留学生の人口比率が東京都に次いで全国で2番目に高いという特徴がありながら、卒業後に県内企業に就職する数は毎年わずか20人前後にとどまっている。外国の言葉や文化に精通した留学生は国外での市場開拓を目指す企業にとって貴重な戦力。県は留学生と地場企業との交流を後押ししながら、卒業後も県内に定着して活躍する場を増やすための支援に努める。

 日本語と母国語の両方に通じた留学生は特に観光関係の企業の即戦力として期待されている。ホテルなど外国人が多く利用する施設で採用が進めば、海外からの観光客誘致にもつながる―と県は考えている。
 留学生が県内企業に就職するチャンスを拡大するため、企業を訪問して職場を見学したり、経営者や就職した先輩留学生の話を聞く機会を設ける。企業の採用担当者と留学生が集まり、顔合わせをする交流会も予定している。日本のビジネスマナー講座を実施。留学ビザから就労ビザへの切り替えに必要な手続きを手助けするための相談窓口を設ける。
 別府大学を卒業後、大分市内のホテルに就職したセヤナ・シーナッツ・サムスディーンさん(24)=スリランカ出身=は、留学生の就職環境について「県内で働きたいと思う学生は多いが、就職に関する情報が手に入りにくく、企業の合同説明会でも対象外となることが多い。就職活動が始まる前から企業を訪問してアピールしたり、留学生のことを知ってもらう機会が必要」と説明する。
 県によると、県内の大学で4千人弱の留学生が学んでおり、毎年約700人が卒業する。うち約6割が日本での就職を希望しているが、実際に就職できるのは3割ほど。
 県内で就職する人はさらにその10分の1ほどにとどまっている。

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