
総括次長が現金保管庫から金を盗むなどしていた豊和銀行光吉支店=29日午後、大分市
豊和銀行(大分市)は二十九日、光吉支店(同市)のナンバー2に当たる総括次長の男性(50)が、支店内の現金保管庫から八百十万円を盗むなどの不正行為を繰り返し、計約千四百八十八万円を着服していたと発表した。同行は元次長を同日付で懲戒解雇した。元次長は営業時間中、勝手に持ち出した鍵で保管庫を開け、気付かれないよう段ボールで作った“札束”と本物をすり替えていたという。
同行によると、保管庫には百万円十束を一つにまとめて帯封で留めた一千万円分の束を数個置いていた。元次長は、このうち一番奥の目につきにくい一千万円の束から、四月二十三日に百万円、二十四日に七百万円、二十七日に十万円を抜き取った。
毎日実施される保管金のチェックで気付かれないよう、現金を抜き取った後はその都度、段ボールを箱状にした手製の“札束”にすり替え、ほかの札束と高さが変わらないよう細工をしていたという。一番上と一番下の百万円束は、ほぼ手を付けずに残していた。
保管庫を開けるマスターキーは出納担当者ら二人しか取り出すことができないが、元次長は予備の鍵を隠れて持ち出し、出納担当者が接客で目を離しているすきに保管庫を開け、現金を業務用の集金かばんなどに入れていたらしい。
四月二十八日、元次長が保管庫の近くに度々いるのを不審に思った行員が、札束を確認して発覚した。元次長はパチンコや住宅ローンなどで数千万円の借金があり「返済に困っていた」と話しているという。
その後の内部調査で、元次長は一九九六年以降、知人や親族名義でローンを組み、計六百七十八万円を着服していたことも判明。同行は刑事告訴について「弁済状況を見ながら検討する」としている。
記者会見した梛原憲治頭取は「不祥事を深く反省し、心からおわびします」と謝罪。予備の鍵を近隣店舗同士で保管し合う再発防止策や、梛原頭取とコンプライアンス担当役員の役員報酬を10%(一カ月)返上する処分も明らかにした。
保証料の返金ミス 38件、総額86万円
豊和銀行は二十九日、住宅ローンを利用した顧客が繰り上げ返済した場合に戻すべき保証料の一部を戻していなかった―と発表した。保証会社へ完済報告書を提出していなかったのが原因。判明分は三十八件で総額約八十六万円。
同行によると、一九九五年から昨年までの取引を調べた結果、県内二十一支店で手続きミスが見つかった。該当者には遅延損害金(商事法定利率の年6%で算出)を上乗せして支払う。判明分のうち三十六人には説明済みだが、残る二人には連絡が取れていないという。
問い合わせは最寄りの本支店またはフリーダイヤル(TEL0120・308・329=午前九時―午後五時、土日祝日も可)へ。
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