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“心の目”で詠む句 川柳会「皐月会」

[2009年05月26日 09:57]

毎月交流を深めている岡部翠華さん(右から2人目)ら川柳クラブのメンバー

 視覚障害者らでつくる川柳会「皐月(さつき)会」は、会員が自宅で句を作り、月一回の活動で発表している。句会の活動は計百八十回を超え、会員は新聞の投稿欄や大会の入賞にも名を連ねるようになった。

 会は、視覚障害者で大分番傘川柳会で川柳に親しんできた岡部翠華(すいか)さん(70)=大分市大道町=が「川柳を仲間と楽しみたい」と県立盲学校の卒業生らに声を掛け、十人ほどで一九九三年に発足した。岡部さんはその後も、仲間に手ほどきを続けている。
 現在は、市内外の八人が、毎月一回、日曜日に県点字図書館(同市金池町)で腕を磨いている。
 発表者が指で点字をなぞりながら句を詠み始めると、全員が詠み手の意図を受け止めようと静かに耳を傾ける。「いきいきした表現がとてもいい」「これじゃあ、ありきたりな句になる」など、会員は一句一句に細かい指摘や感想を欠かさない。ユニークな句が飛び出たり、世間話を交えたりしながら句会は進み、笑顔が絶えない。
 羽田野慶夫(けいお)さん(75)=同市木ノ上=は、仲間や自分がこれまでに詠んだ句を、点字で原稿にして自宅に保管している。「新鮮な表現の句を作るためには、ほかの人の句をたくさん聞くことが大事」と羽田野さん。活動後の飲み会やカラオケ、旅行なども仲間同士の楽しみのひとつ。小石敬子さん(60)=杵築市片野=は「仲間と気が合うから楽しい」とほほ笑む。
 会員たちは現在、十一月の第二十四回国民文化祭(静岡県)への投句に向けて奮闘中。「毎年、大会など目標に向けて取り組むようになって川柳の面白さが増した」と話している。

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