
テレビ越しに応援する須藤弘さんと妻の美恵さん=24日午後5時すぎ、大分市の千代大海の実家
「よく頑張った」―。大相撲夏場所千秋楽の二十四日、県出身の大関・千代大海は八勝目を挙げて勝ち越し、歴代最長となる六十二場所務めた大関の地位をどうにか守った。大分市の実家では両親が安堵(あんど)の表情。県民からは「これからも元気な姿を見せて」との声が上がった。
千代大海の両親、須藤弘さん(66)、美恵さん(66)は長く険しかった苦境を脱出した息子をテレビで見守り、胸をなで下ろした。
弘さんは「最後の三日間は持ち味の闘魂相撲。運もよかった。大関がいれば県民も大相撲の楽しみをつなぐことができるはず」とうれしそう。美恵さんも「まさか勝ち越すとは。相手はつるのが強いから簡単につり出されるのじゃないかと思っていたが、最後まで頑張った」とホッとした様子。二人は「記録のことはもういい。体はガタガタですが、皆さまに心配をかけた分、食事から気を付けてけいこをし、残りの現役を充実したものにしてほしい」と話した。
県民からもさまざまな声。勝てばかど番脱出、敗れれば大関陥落という大勝負の一番で意地を見せた大関に、「ほかの力士なら辞めていたかも。これからもあきらめずに頑張ってほしい」と大分市城南西町の園田智恵子さん(33)。同市椿ケ丘の田渕久子さん(82)は「けがが多いので心配。体に気を付けて勝ち星を重ねてほしい」とさらなる活躍に期待する。
ただ、ぎりぎりでの勝ち越しに同市富岡の井元圭一郎さん(66)は「大関は横綱を狙う地位。プライドを持ってほしい。来場所は最低十一勝を」と注文を付けた。
同市寒田の高山香奈江さん(72)は「サッカーの大分トリニータは十連敗。バスケットボールの大分ヒートデビルズは存続の危機。そんな中で、千代大海の明るい話題はうれしかった」と話した。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
Copyright (c) 2008 OITA GODO SHIMBUNSHA