
医療関係者やケアマネジャーらの参考に
国立別府重度障害者センターのノウハウ集約「プラン作りに利用を」
別府市の国立別府重度障害者センター(中村欣三所長)は、頸髄(けいずい)損傷者のための住まいの工夫を冊子にまとめた。これまで多くの頸髄損傷者の住環境整備にかかわってきたノウハウを集約。「残された能力を十分に発揮して生活するためにも住宅整備は重要。障害のレベル、年齢、家族や家計状況などに合わせたプラン作りに役立ててほしい」としている。
四肢がまひする頸髄損傷は、損傷の部位によって障害の状態が異なる。バランスを取りづらい、体温調節ができない、排せつに特殊な対応が必要―といった症状もある。自立生活にはそれぞれに合わせた自宅の改造が必要で、一般的な障害者用リフォームでは対応できない場合も多い。建築のプロにもあまり理解されておらず、資料も少ないのが現状という。
冊子では駐車場、台所、収納、スイッチやドアノブなど各場所の改造例を写真で紹介。社会交流の第一歩として重要な玄関へのアプローチの改修では、一般的なスロープより緩やかなこう配でないと使用困難なケースが多いなど、ポイントを説明。排便時間が長くなるため、トイレは温度管理や床擦れの予防にも配慮が必要として、改修のパターンを解説している。
センターは家族や業者も交えて退所後の住宅整備相談を行っている。「医療関係者やケアマネジャーらに参考にしてもらいたい」としている。A4判七九ページ。問い合わせはTEL0977・21・0181へ。
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