
急傾斜地に登り木を切る、木本広さん(左)と、一万田保さん
大分市伊与床集落の市道
半数近くが65歳以上「総出作業いつまで」
住民の半数近くが六十五歳以上の大分市伊(い)与(よ)床(とこ)集落で、住民による市道両側の木の伐採作業があった。住民らは「将来、作業の担い手が確保できなければ、市道は荒れてしまう」と心配している。
伊与床は豊後大野市との市境にあり、三十四世帯七十四人。高齢化率47・3%で、平均年齢は五十九歳を超えている。
作業は、集落から北に延びる全長約四キロの市道「岩上柿ノ木線」の一部で行った。同線は「大野川合戦まつり」天面山会場へのルートで、住民はツツジを植えたり草を刈って、維持管理に努めてきた。
女性三人を含む十二人が作業に参加した。チェーンソーやなたで急傾斜地の木を切る作業は七十代、八十代の経験者が行った。一万田保さん(80)は山の斜面に登り、なたで雑木を刈った。木本広さん(70)はチェーンソーで大木を切った。「切り方や切る場所にコツがある」と一万田さん。ふじが丘から里帰りして加勢した安東英二さん(46)は「自分たちの世代には経験が乏しく、難しい」と話す。
伊東広文自治会長(70)は「林業が廃れ、山は荒れる一方だ。集落総出の伐採作業もあと五、六年できるかどうか。ボランティアの養成など、行政の支援が必要だ」と訴える。市道路維持課は「市道そばの民有地は、所有者を含む住民で維持管理する決まりになっている。まず住民で工夫してほしい」としている。
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