大分のニュース

竹工芸のとりこ

[2009年05月17日 10:10]

元国際交流員のジェンセンさん

 県の元国際交流員で米国出身のスティーブン・ジェンセンさん(25)=大分市城南東町=は四月から、県竹工芸・訓練支援センター(別府市)で竹工芸を学んでいる。外国人が同センターに入校したのは初めて。「いろんな作品に挑戦したい。早くその段階になれるように頑張りたい」と張り切っている。

 ジェンセンさんは二〇〇六年八月に来県し、昨夏まで国際交流員を務めた。別府市内の絵画グループ「蒼土会」にも所属。竹林を題材に絵を描くなど、日本に来たころから竹に魅力を感じていたという。

 昨年十月、マレーシアの関係者が竹工芸の技術を学ぶため別府を訪れた。通訳を務めた際、竹を編む光景を間近で見て、日本の伝統文化に触れたいという気持ちが強くなった。

 米国では「竹の文化」はないに等しく、ギャラリーなどで芸術品が展示される程度。「将来は、日本の竹細工の魅力を米国の人が理解できるように伝える懸け橋になりたい」と話す。

 一年間かけて基礎技術や製作技能を習得する。「竹の一番の魅力は応用性。竹の芸術品や実用品など、それぞれに価値を感じている。今は、将来何を作りたいかを模索中」という。

 現在は編む前の段階の竹を作る、ひご取りの訓練中。竹工芸の基本だが、均一の厚さにはぐのは難しい。「でも一番慣れないのは実習中の正座。すぐにしびれます」と笑う。

 同センターの田村茂所長は「とても熱心に取り組んでいる。別府の伝統を引き継ぐ職人になってほしい」と期待している。

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