
「立派なものを残せた」と記念誌の発刊を喜ぶ井福前会長
日田市の若宮町祇園山(やま)鉾(ぼこ)振興会(二串一郎会長)が、山鉾復元三十周年記念誌を発刊した。同町単独で記念誌を出すのは初めて。「思い出を振り返るとともに、後世に歴史を知ってもらう作品ができた」と満足している。
同町は一九三七年を最後に日田祇園祭への参加をやめていた。「再び祭りに出よう」という機運が高まり、七九年に山鉾を復元した。山鉾は高さ約八メートル。見送り幕は「獅子に牡丹(ぼたん)」、水引幕は「水神の龍」をデザインしている。
山鉾復元三十周年を迎えるにあたり、「一つの区切りとして何かを残そう」と考えた同町。二〇〇八年十二月に記念誌の発刊が決定。編集員八人が毎週木曜日の夜に集まり、資料や写真を探すなど作業を続けた。ことしの四月下旬に完成した。
A4サイズで全四八ページ。年表と写真で日田祇園祭に参加した歴史を振り返っている。門外不出の伝統があった山鉾を初めて市外に持ち出した八九年のアジア太平洋博覧会(福岡市)への参加や、〇四年にハワイの「ホノルルフェスティバル」へ出場したことなども書かれている。
発行部数は二百部。地区の小中学校や、公民館などに寄贈した。発刊後に会長職を退いた井福豊三郎前会長(74)は「たくさんの思い出が詰まった本。会長職の最後に立派なものを残せた。今後もずっと若宮町の山鉾が続いてほしい」と感慨深げだった。
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