豊和銀行の二〇〇九年三月期決算で、公的資金注入の前提となった経営強化計画の目標を達成できなかったとして、梛原(なぎはら)憲治(けんじ)頭取(60)と武内雅生専務(58)の両代表取締役が六月二十六日付で退任。新たに安藤英徳整理回収機構(RCC)執行役員(57)と権藤淳ジェーシービー(JCB)元取締役(57)を、それぞれ頭取、専務就任含みで顧問として迎えることが十五日、関係者への取材で分かった。
同行は、金融庁から早期是正措置を受けた〇六年に公的資金九十億円の注入を受けた。その際に〇九年三月期を期限とした三カ年の経営強化計画を提出。三つの数値目標があり、資産の健全性を示す不良債権比率は達成するが、収益性を示すコア業務純益ROA(総資産に占める銀行本業の利益)、効率性を示すOHR(業務粗利益に占める経費の割合)は、いずれも目標に届かなかった。
計画には「目標未達成の場合は代表取締役が退任」と明記されており、梛原頭取は「経営体制を一新し、改善に向けた取り組みを加速することが重要」と判断。出身母体のRCCに要請し、安藤氏の派遣が決まった。また民間のコンサルティング会社に相談し、権藤氏を迎えることになった。
両氏は六月二十六日に開かれる株主総会で取締役に選任され、同日代表取締役に就任予定。同行は収益性や効率性など現計画で達成できなかった課題を、六月末までに提出する新経営強化計画に盛り込み、早期達成を目指す。
安藤英徳氏(あんどう・ひでのり) 1974年日本長期信用銀行(現新生銀行)入行。99年RCC入り。2008年執行役員。福岡県出身。
権藤淳氏(ごんどう・あつし) 76年三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。02年JCB入社。07年取締役兼執行役員マーケティング本部長。東京都出身。
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