
自分の畑で開花の様子を見る川野寛明さん
津久見市街を見下ろすかんきつ畑で露地ミカン類の花が満開だ。風の静かな朝夕には、甘い香りがゆったりと市街地を包み込んでいる。
市内平岩のミカン農家川野寛明さん(62)は二十歳代の時、ほかの若手と同じように宮崎県内で広いミカン園を経営したこともある。後継者難や産業規模の縮小で、今では品質中心に温州やデコポンなどを八十アールで栽培。その傍らで農業経営支援推進員を務めている。
収穫は品種によって九月から翌年四月ごろまでさまざまだが、開花時期は四月下旬から五月中旬に集中する。畑では今、各品種のミックスした香りが濃厚だ。
開花後、ミカンづくりは夏を迎える。斜面での作業や、「サンクイーンも一玉ずつ袋かけ」(川野さん)という手間暇も欠かせない。鳥獣による食害は悩みの種だ。
津久見産は県外市場への出荷が多いが、“地産地消”の流れで個人による産直の需要も根強い。道沿いに販売小屋を設置する農家もあり、川野さんもその一人。川野さんは「日当たりに恵まれた平岩地区のミカンは人気が高い」と自慢の畑で胸を張る。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
Copyright (c) 2008 OITA GODO SHIMBUNSHA