
窯元の指導を受けながら陶器を作る観光客
約三百年の歴史を持つ小鹿田焼(おんたやき)(技法が国指定重要無形文化財)。秋の民陶祭と並ぶ、春のイベント「唐臼(からうす)祭」が三日から三日間の日程で日田市源栄町皿山で開かれた。製作過程の一つ、蹴(け)ロクロが体験できることも手伝って、県内外から訪れた大勢の観光客でにぎわった。
山あいにある十軒の窯元では蹴ロクロの無料体験を実施。家族連れなどが陶器に両手を添え、両足をロクロに絡めて回しながら成形した。ほとんどの人が初心者とあって悪戦苦闘。それでも窯元のアドバイスを聞きながら、自分好みのおわんやお皿を完成させた。窯元全戸を訪問すると、小鹿田焼が抽選で当たるスタンプラリーもあった。
水力で陶土を砕き、原土を作る木製の唐臼が祭りの名前の由来。「ギー、ゴトン」の独特のリズムは「日本の音風景百選」(環境省)にも選ばれている。小川沿いに設けた唐臼の周りでは観光客が足を止めて、動きを興味深そうに見学。福岡県から訪れた六十代の主婦は「小石原焼(福岡県東峰村)にも行きましたが、こちらの方がひなびた雰囲気があっていいですね」と話していた。
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