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【日田新聞】23、24日に川開き観光祭

[2009年05月13日 09:33]

三隈川に浮かぶ屋形船で、焼きたてのアユを提供する亀山亭ホテルの「鮎焼舟」

 日田市に初夏の訪れを告げる第62回日田川開き観光祭が、23、24の両日、開かれる。「水郷(すいきょう)ひた」を広くアピールする同市最大のイベントは、アユ漁の解禁と同時期に開催される。日田市の中心を流れる三隈川の河川敷などが会場。川の恵みを生かしたアユ漁や日本3大鵜(う)飼いの一つといわれる三隈川の鵜飼い、川に浮かぶ遊船(屋形船)、観光祭のメーンイベントの大花火大会。川や祭りを支える人たちを紹介する。

「遊船で焼きたて、いかが」 アユ料理 

 「水郷ひた」の観光資源として、アユは不可欠な存在だ。観光祭を控えた二十日には、三隈川などでアユ漁(網漁を除く)が解禁を迎えるとともに、市内の旅館にはアユ料理が並ぶ。
 アユ漁解禁に向けて、日田漁協(梶原一夫組合長)はことし、宮崎県産や大山町の中間育苗センターで育てた稚アユ百四十万匹を、三隈川などに放流した。同漁協の江藤英二専務は「三隈川の下流にはダムがあり、アユの遡上(そじょう)はほとんどない。このため、放流事業は重要」と話す。
 アユは八月ごろには、全長三十センチを超えることも珍しくなく、「餌となるコケが、良質で豊富な証拠。毎年全国から多くの釣りファンが訪れている」と話す。
 夏の風物詩である遊船(屋形船)にも欠かせない。市内隈(くま)の「亀山亭ホテル」では八年前から、アユ漁解禁に合わせ、船頭と板前だけが乗るアユ焼き専用船「鮎焼舟」を出している。諌山美智子社長は「歴史ある遊船で、たくさんの人に焼きたてのアユを味わってほしい」とPRしている。

400年も続く漁法 10月までシーズン 鵜匠・西尾さん

 三隈川は長良川(岐阜県)、肱川(愛媛県)とともに日本三大鵜飼と称される。現在、三隈川で鵜飼いをしている鵜匠は三人。鵜飼組合代表の西尾昭吾さん(48)=竹田新町=は、鵜と一緒に三隈川で川魚を捕り、四百年以上続く漁法を守り続けている。
 鵜飼いは、観光祭から十月までの約半年がシーズン。西尾さんは、三隈川に浮かぶ遊船(屋形船)を楽しむ客に、その姿を披露するのが仕事。「鵜飼いに興味を持っているお客さんに出会うとうれしい」と言う。西尾さんは、遊船の出発に合わせて、八羽の鵜を連れて漁に出る。木造の船に乗り川で泳ぐハエやウグイ、アユといった川魚を捕まえる。
 父の跡を継ぎ、二十歳からこの仕事に就いた。不景気の影響もあり、福岡市の現場で建設業の仕事を終えた後に、漁に出る毎日だ。
 鵜は気性が荒いが、一シーズンを過ごすと、次第に慣れ、お互いの気持ちが分かるという。「豊臣秀吉の時代に岐阜から鵜匠が日田に来たという。江戸時代、日田の代官が保護した漁法。歴史の重みを次の時代にもつなげたい」。鵜の首を優しくもみながら、漁に備える。

招魂祭が起源 戦後に復活
 アユ漁の解禁に合わせて開催され、「水郷ひた」に夏の訪れを告げる。
 一九三六年に、日田保勝会(現在の観光協会)、日田商工会、日田町観光課などが観光祭を立ち上げた。もともとは、幕末の安政の大獄以来の国事に殉じた志士の霊を慰めるために営まれた招魂祭が始まりとされる。
 日田の招魂祭は、儀式が次第に娯楽化し、衣装を凝らして鳴り物入りで街を練り歩く祭礼に変わった。「川開き観光祭」として戦後の四八年に復活。四九年に花火大会が始まり、現在は、期間中に二十万人以上が訪れる。

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