
古民家を改築した「Art gallery いろは『奥の細道』」と(左から)鉄あかりさん、鉄寿子さん、湯朝金生さん
旧久留島藩城下町の風情再生に取り組む玖珠町森地区で、地域活性化に向けた新しい風を吹かせようと、鉄寿子さん(56)、あかりさん(26)親子が「Art gallery いろは『奥の細道』」を三日にオープンさせる。
寿子さんは二〇〇一年に兵庫県から帰郷し、同地区での生活を開始。「時が止まったようで、優しい気持ちになれる」と感じる半面、町に活気がないことが残念だったという。町のためにと一念発起し、自宅の土間にギャラリースペースを設置。昨年五月、「Art gallery いろは『角(かど)の一号店』」を開き、あかりさんの作品展示を始めた。
趣味で作品を作り続けていたものの、もともとプロ志向ではなかったあかりさん。母の熱意に動かされ、画家を志した。
「表現したいというエネルギーをそのままキャンバスにぶつけるだけ」と話す作品は抽象画が中心。カラフルなものが多く、角の一号店ではほかに、動物や花をモチーフにした油絵やコンピューターグラフィックなど毎月六点の新作を発表。次第にファンを増やしていった。
「今以上に、訪れる人に癒やしの空間を提供したい」と二号店を計画。町づくりへの情熱を感じた住民からの援助や地元の大工湯朝金生さん(78)らの協力を得て古民家を改築。費用を節約するため、内装の取り壊しや、防腐剤の塗布などは可能な限り自身で手掛けた。
オープンに向け、連日徹夜で筆を握るあかりさんは「内面を充実させることで、作品の質を磨いていきたい」。寿子さんは「人が集まることで、地域住民に活力が生まれることを願う」と話している。
問い合わせは同ギャラリー(TEL090・9652・3802)まで。
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