姫島の豊かな自然を生かして観光客を呼び込み地域活性化につなげようと姫島村民六人と一企業が一日、観光事業を展開する姫島観光LLP「島の風」を発足させた。事業を安定化させ、将来的に若者の雇用の受け皿として島の発展に貢献できる事業体となることを目指している。
LLP(有限責任事業組合)は二〇〇五年に経済産業省が民法組合の特例として創設した事業体制度。「島の風」は株式会社などに比べて設立が容易なことや、出資額にかかわらず貢献度合いに応じた柔軟な損益配分が可能といった利点を生かせるLLPでの設立を決めた。
取り組みの目玉は船で姫島灯台など島を一周する「姫島周遊観光船事業」。「島の風」では同村の木野村ヤンマー商会(木野村光紀社長)が組合の一員となり周遊船などを提供。土産品店なども営むほかの組合員がガイド役となり、観光客を案内しながら地元消費を促す。
また、リピーターを確保するためインターネット上にホームページを立ち上げ会員を募集。定期的に季節の海産物などを届けたり、島の観光情報を提供する事業を本年度中に始める方針。特産品開発事業や「むら歩き」などの観光ガイド事業も行う。
板井秀則代表は「本年度は試行的な取り組みとなるが、組織としての経験を積み重ねて島に新しい風を吹かせたい」と意気込んでいる。
<ポイント>
【LLP】 有限責任事業組合のこと。(1)出資者の責任が出資額までの有限責任(2)利益や権限の配分を柔軟に決められる内部自治原則(3)利益配分があった場合、LLPに課税されず出資者に課税される構成員課税―が主な特徴。経済産業省によると2007年12月末で全国に約2600件あり、年々増えているという。
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