どんこ釣り大会が開かれる豊後大野市千歳町柴山の平成大橋下流は、古くから簗(やな)によるアユ漁で知られる。
簗を設置するのは「ちとせ簗組合」(菊水信一組合長十八人)。尾石正忠副組合長(72)によると、その歴史は約二百四十年前までさかのぼるという。
今は土台が鉄骨になっているが以前は材木を使い、竹とロープで簗を作っていた。
簗は幅約六メートル、長さ約十三メートル。雨で増水して打ち上げられた魚を捕まえる。「最近は水量が減ったが、昭和二十年代までは水が多く、アユなどが一晩に八百キロ捕れた」と振り返る。
漁は当番制で、組合員を二班に分けて一日交代。捕れた魚は班の中で分けるのが基本だが、一定量を超えると全組合員で分けるというユニークなルールを決めている。
「昨年はサバのような大きなアユが捕れたが、年によっては全然、捕れない。食べるだけなら買った方が安いかもしれない。文化財を守るという使命感もあり、まあ、楽しみでやってます」と、菊水組合長は笑顔で話した。
ことしは七月末に簗が完成する予定。
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