
政策研究大学院大学の教授に派遣された大分県職員の梶原文男さん
【東京支社】県職員の梶原文男さん(47)が四月から政策研究大学院大学(東京)で教授を務めている。専門は都市政策。中央省庁や地方自治体から派遣された職員を相手に講義をしながら自身の研究も深めていく。任期は二年。「将来、県庁の仕事に生かせるよう、研究と教育両面で全力を尽くしたい」と意気込んでいる。
土木の技術職。勤務の傍ら勉学に励み、東京工業大学大学院で博士号を取得した。土地利用や都市政策に関する論文や学会での活動が政策研究大学院大学の目に留まり、県に派遣要請した。
同大学は政策に関する研究、教育を目的とした大学院課程のみの国立大学法人。学生は学士取得者だけでなく、中央省庁、地方自治体、一般企業の職員も受け入れながら専門人材を育成している。
梶原さんは都市政策を一つの行政セクションではなく、総合的に進めていく手法や課題解決策の研究に取り組んでいる。都市総合政策論の講義や政策論文演習を受け持つ。
「二十年余の現場経験を生かすチャンス。生活者の視点を反映し、実務にも通じる内容にしていきたい。独り善がりにならず対話を大事にしたい」と言う。三十人の“教え子”の中には同じ自治体職員も多く「それぞれ現場に戻った際、政策の立案に少しでも役立つ講義をしていきたい」と張り切っている。
県は「大学での研究、経験を職員に広め、県の政策に生かしてほしい。梶原さんの活躍が若い職員の見本、目標になれば」(阿部良秀総務部審議監)と期待している。
プロフィル
1986年、土木の技術者として県職員に採用された。大分、別府の土木事務所で道路や公園の設計、現場監督、用地交渉に従事。本庁では高速道路の整備促進に携わった。派遣前の職場は日田土木事務所(建設課主幹)。
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