
由布市庄内町の大分川から取水した水を別府市へと運ぶ専用水路(トンネル)の別府市側出口
大分川を水源とし、由布市庄内町から別府市へと水道水を運ぶ水路が老朽化していることを受け、県企業局と別府市水道局は、水路全体を調査して改修計画をまとめる作業に乗り出した。大分川は別府の水道水の六割以上を占める重要な水源。年に二回点検し、必要に応じて部分的な応急処置を施してきたが、全体的な調査は一九六九年の水路完成以来初めてという。
水路は庄内町の大分川取水口から別府市の朝見浄水場近くまでの約二十一キロ。小挾間川取水口(由布市挾間町)までの上流部約十三キロは、もとは江戸時代に造られた他地域との共同水路(元治井路)。下流部約八キロは別府への専用水路(トンネル)で、抜本的な水源不足解消を目指した第六期拡張事業によって六九年に完成。市水道の一日当たりの取水能力約七万八千立方メートルのうち約五万二千立方メートルを担っている。
今回の作業は二〇〇六年夏、広島県営水道の送水トンネルが崩落し、呉、江田島両市で最大約三万二千世帯が二週間ほど断水したのがきっかけ。「大分川からの水路の役割は非常に大きく、何かあったら市民や観光客への影響が大きい。完成から約四十年がたち、安全を確認したいと考えた」(別府市水道局)という。
県企業局工務課と同市水道局は三月下旬、専用水路部分の調査・改修に向けて、実務者レベルの保全対策検討委員会を設置した。五月には、元治水井路土地改良区も交えた三者で、共同水路部分に関する協議会をつくる予定。
県企業局は「補修個所の調査や耐震診断などをして機能上の問題点を調べ、作業量を把握することから始めたい」としている。
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