ETC(自動料金収受システム)搭載車を限定とした高速道路の「土日祝日千円乗り放題」がスタートして一カ月。大分自動車道の通行量は増えているが、観光関係者は「景気の悪化で日帰りのドライブ客が目立つ。恩恵はまだ少ない」と漏らす。ゴールデンウイーク(GW)は二十九日以降、いよいよ本番。「何とかETC効果の追い風に乗りたい」とレジャー施設の鼻息は荒い。
ETCの大幅割引は三月二十八日に始まった。西日本高速道路九州支社が九重―湯布院間で実施している交通量速報値によると、サービス導入日から四月十九日までの土・日曜日の平均通行車両は一日二万二千二百台。割引開始前の週末(三月十四、十五日)に比べて42%増加した。
高速道の通行量は、全国的に30%前後で増えているという。その中でも「大分は観光施設に恵まれ、伸び率が高い」と同支社。
宇都宮、湘南、姫路、愛媛…。週末の別府湾サービスエリアは県外ナンバーの車であふれる。上下線それぞれで一万二千台前後だった休日の平均利用台数は四月から一万六千台となり、利用者は千人増の五千人に。期待通りのETC効果に原田周治総支配人は「大型連休はスタッフを二十人増やし、混雑に備える」。
一方で、微妙な表情を見せる観光地もある。「他県ナンバーは目立つが、特に渋滞はない。景気悪化で観光客が減少している影響の方が大きい」と由布院温泉観光協会。九重町宝泉寺温泉旅館組合も「お客の財布のひもは固い」。
そんな中で、別府市のセントレジャー城島高原パーク、奥別府のアフリカンサファリは前年同時期に比べ、いずれも週末の入園者は10%ほど増えた。まだ極端な恩恵は受けていないが、「以前よりも人の動きは活発になっている。その『風』を取り込みたい」。本番を迎えるGWの“爆発力”に期待している。
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