
国や県の対応について報告を受ける担当者=27日午前、県庁
海外で豚インフルエンザの大量感染が起きているのに伴い、県は二十七日、県庁で新型インフルエンザに関する「危機管理委員会幹事会」を開いた。対策本部の設置に備えて各部局は対応を最終確認し、万全の態勢を整えることを確認した。
幹事会には関係する庁内五十三課・室の課長ら担当者約八十人が出席。花畑康彦・生活環境部審議監が「各課が情報を共有し、速やかに対応してほしい」とあいさつした。健康対策課担当者がメキシコや米国などの感染状況や、国と県がこれまで取ってきた対応について報告。二十八日夜にWHO(世界保健機関)の緊急会議で警戒水準が引き上げられ、「フェーズ4」が宣言されれば、二十九日午前にも対策本部を設置することを申し合わせた。
県内の市町村でも同様の会議を開くなどして対応について協議を始めている。
「影響はこれから」 旅行業界が懸念
豚インフルエンザの大量感染問題で、県内の旅行代理店には今のところ目立った影響は見られない。ただ感染地域が拡大する様相を呈する中、海外渡航者が増える大型連休への影響を懸念する声が漏れ始めた。
JTBはメキシコ行きのツアーを当面、取りやめる方針。JTB九州大分支店は「現時点で県内にツアー参加者はいない。今のところ特に影響はないが今後は感染が広がるにつれて、連休中に海外旅行を予定するお客さんからの問い合わせは増えるだろう」と話す。
西鉄旅行(福岡市)は「大型連休の海外旅行を安心して楽しみたいと思っている人は多い。一日も早い終息を願っている」(経営企画部広報担当)と話した。
トップツアー大分支店によると、仕事で渡米していた県内二人が近日中に帰国予定。同支店は「これからは特に北中米に渡航する人、帰国する人を把握し、体調不良を訴える人がいないか、万が一を考えて対応を進めたい」としている。
羽室台高、NZで語学研修を予定
県内の公立高校のうち、外国語学科がある別府羽室台高校は六月五―十四日まで、豚インフルエンザ感染の可能性が強い患者が出たニュージーランドで二年生三十四人がホームステイなどの語学研修を予定。今回の事態に同校は「驚いている。現段階では、国や県の動向を注意深く見守るしかない」。
このほか、大分東高校は国際コミュニケーション学科の二年生(約二十人)が六月下旬から十日間程度、英国で語学研修を予定している。
県教委によると、本年度、海外への修学旅行を予定しているのは六校で、訪問先はオーストラリアとシンガポール。感染が拡大、長期化すれば影響が出る恐れもある。
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