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2日から福澤諭吉展 福岡市美術館

[2009年04月27日 10:29]

福沢諭吉写真(パリ、正面) 文久2(1862)年=写真協力 パリ人類学博物館

 日本の近代化に大きく貢献した福沢諭吉(一八三五―一九〇一)を知る大型企画展「未来をひらく 福澤諭吉展」(大分合同新聞共催)が五月二日から六月十四日まで、福岡市美術館で開かれる。慶応義塾創立百五十年記念の催し。
 福沢諭吉は幕末・明治の洋学家、啓(けい)蒙(もう)思想家でジャーナリスト。旧中津藩の下級武士の子として大阪で生まれた。幼少時代を中津で過ごして再び大阪へ行き、緒方洪庵の「適塾」で頭角を現した。藩命で江戸へ出てからは、次の時代を察知して蘭学から英学に転向。幕府の咸臨丸で渡米し(一八六〇年)、後に欧州も視察した。これらの体験から文明開化と独立自尊を課題に掲げ、明治政府の招きを拒んで在野に下り、無位無官の一市民として生きた。
 一八八二年には「時事新報」を創刊し、産業経済、生活習慣、教育、女性の地位改善などを力説した。代表的著作は「学問のすゝめ」「文明論之概略」。また「福翁自伝」は自伝文学の最高傑作といわれる。
 文明の進歩は異端から生まれる―というわけで今展は“異端と先導”をテーマにし、「かたりあう人(じん)間(かん)」「ふかめゆく智徳」「わかちあう公」「ひろげゆく世界」など七部で構成。異端と見られても堂々と自分の意見を述べ、勇気と気品の中に文明の進歩を信じた諭吉の世界を展開する。
 展示品は諭吉が愛用した文房具類に書簡、遺墨、自筆原稿、著書や、若いころから晩年までの写真。さらに、諭吉門下の経済人らが収集した中国と日本の焼き物、書画の名品(国宝、重要文化財含む)、慶応義塾ゆかりの美術品などを出品する。
 前売り券は一般千円、大学生八百円、高校生六百円。ローソンチケット、チケットぴあ、セブン―イレブン、主要プレイガイドで。福岡市美術館はTEL092・714・6051。

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