中小企業庁は二十三日、世界市場に通用する独自技術の開発や地元素材の活用で地域に貢献する中小企業を表彰する「2009年元気なモノ作り中小企業300社」を発表した。ものづくりへの関心を高めるのが狙い。今後、事例集をまとめて冊子やホームページで公開する。
表彰は〇六年から始まり、毎年三百社を選定。四回目の〇九年は特に小規模な企業に焦点を絞り、半分の百五十社は従業員二十人以下の企業に限定した。
具体例は、携帯電話の小型カメラで世界シェアの14%を誇る「伊藤電子工業」(山形県寒河江市)や、地元産の竹をいすに加工、米アカデミー賞授賞式に採用された実績を持つ「TAKE Create Hagi」(山口県萩市)、畜産農家に牛の発情時期を知らせる装置を開発した「コムテック」(宮崎市)など。
企業の所在地では、東京都二十八社、大阪府二十五社、愛知県二十四社、北海道十二社、長野県十一社などが多かった。
県内では測量・サービス業のコイシ(大分市)と船舶エンジンの大型クランク軸などを製作するオカモト(同)、ちょうちん製造の宇佐ランタン(宇佐市)の三社が入った。
小型の土木用計算機など業界のロングヒット商品を送り出したコイシ。小原隆弘企画課長は「ユーザーの立場に立って現場のニーズをとらえ、誰もが分かりやすい商品化に努めた。取り組みが評価され非常にうれしい」と喜びの声。
トップメーカーの宇佐ランタンは障害者雇用に積極的で、従業員の65%が知的障害者。谷川忠洋社長は「障害者が日本伝統のちょうちんをつくる次代の継承者になっており、(三百社入りを)みんな喜んでいる。今後も地道に頑張りたい」。
大手航空会社から着陸装置の修理も引き受けるオカモトは、米連邦航空局(FAA)も認める高い技術力を誇る。岡本基社長は「先代までが築いてきた技術力があってこそ、選定につながったのだと思う。これからも社員一同、日々精進していきます」と話した。
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