
県が現在実施しているインターネット公売の品目を紹介する画面には自動車や反物などの写真が並んでいる
県が二〇〇六年度から税金の徴収強化策のため導入している「インターネット公売」。県税滞納者から差し押さえた動産や不動産をインターネット上で入札し、競り売りするシステムだが、予想以上の高値で落札できたケースも多い。「一円でも高く売って未納税額に充てたい」という県の思いも重なり、出品件数は年々増加している。
県はネット公売を計十六回実施済み。インターネット検索大手「ヤフー」のネットオークションに出品して入札、競り売りを行い、売却で得た代金を未納税額に充てている。絵画や自動車、骨董(こっとう)品、海外ブランドの時計などさまざまで、中には北海道のリゾートマンション、大相撲の元横綱、双葉山(宇佐市出身)が文字を書き込んだとみられる日章旗など、目を引く物もある。これまで七十五品が計五百三十五万三千二百七十一円で落札された。
差し押さえ品目の公売は、以前は県庁掲示板などで紹介してきたが、周知は限定的だった。県税務課は「これに比べてネット公売は全国どこからでも参加できる上、人気商品は高値で競り売りできる」と説明。出品した品はいずれも見積価格以上で落札されており、落札者は大半が県外在住者という。
ネット公売回数・落札件数は〇六年度は三回・四件、〇七年度は五回・二十四件だったが、〇八年度は八回・四十七件に大きく増えた。
最も落札率が高かったのが「等身大鎧兜(よろいかぶと)」(〇七年十月に公売実施)。模造品のため見積価格は千円でスタート。ところが全国から九十四人が参加し、締め切り直前に一気に競り上がり、最終的に見積価格の二百二倍の二十万二千円になった。滞納額以上の高値で落札できたケースでは「差額分を滞納者に返却した」と担当者。
〇九年度最初の公売は今月末まで実施中で、自動車や反物、大型のつぼなど一回の公売で過去最多の二十六点を出品。二十日には県庁や大分、日田、佐伯の各県税事務所で実物の下見会を開く。県税務課は「インターネット公売の効果は予想以上に高い。今後、出品件数が増えていきそう」と話している。
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