
著者の岩武光宏さん(右)と小川哲雄の弟の小川桜三郎さん
日中戦争終結時に活躍した中津市出身の陸軍将校・小川哲雄の評伝「日本人が知りたかった東洋史」(大分合同新聞社)が発売された。これを記念して著者の岩武光宏さん(40)=福岡市=が、中津市内にある小川の生家を訪問。実弟の小川桜三郎さん(72)に本を寄贈した。
小川哲雄(一九一四―二〇〇〇年)は旧制中津中学、拓殖大学を卒業後、陸軍主計中尉、南京国民政府軍事顧問兼経済顧問補佐官として勤務。終戦直後には同政府の陳公博主席ら要人の日本亡命に尽力した。同書では小川のたどった足跡を柱に、歴史観や中津市との関係などを交えて、その人物像を分かりやすく紹介している。
小川は戦後、拓殖大学専務理事などを務めており、同大卒業生の岩武さんとは師弟関係に当たる。本を受け取った小川さんは「地元の人でも知らない人は多いかもしれない。こうして世の中に功績を広めてもらえるのはありがたい」と話した。
岩武さんは「小川先生は学生思いで、教育熱心だった。その偉業を多くの人に知ってもらいたい」と話している。
著書は千八百円で、県内や福岡、佐賀両県の書店で取り扱っている。
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