
中国で開かれたコンテストで「世界美食薬膳名師」の称号を得た千代田美知子さん
薬膳(やくぜん)料理の本場、中国で開かれた「国際養生料理コンテスト」で、大分市明野高尾の千代田美知子さん(59)が「世界美食薬膳名師」の称号を得た。大会には韓国、マレーシア、台湾など六の国・地域からプロの調理師を含む約三百人が出場。千代田さんは和食をベースにした三品で挑戦し、全品が最高賞の金賞に選ばれた。「今後も、健康と病気の予防につながるような料理を提案していきたい」と喜んでいる。
同コンテストは、薬膳料理では世界的に権威のある大会。秦始皇帝が不老不死の薬を求めて訪れたと伝えられる中国河北省の秦皇島で三月三十一日にあった。日本からは千代田さんを含め二人が出場した。
県内外で薬膳料理の講師を務める千代田さんは、中国薬膳研究会、日本国際薬膳師会の会員。コンテストには二度目の出場で、前回は一品が金賞を獲得した。
今回のコンテストは「長寿・延命」がテーマで、熱菜、冷菜と小麦粉を使った料理を一品ずつ出品した。各品は約二十分の持ち時間で調理し、味や見た目の美しさ、効能のバランスなどで出来栄えを競った。
千代田さんは高野豆腐を使ったのり巻きや、根菜類の稲荷(いなり)包みなど和食と薬膳の融合を図った創作料理を作った。
「三百人もの調理師が一斉に料理を始める。ごった返した雰囲気の中、限られた時間で美しく仕上げることに集中した」と振り返る。「万里の長城」の城壁の下で開かれた表彰式では、華々しく響くファンファーレに「すごく感激した」とも。
千代田さんは「生活スタイルの欧米化で日本古来の食文化が若い世代に伝わりにくくなっている。薬食同源。食は健康の源ということをもっと多くの人に伝えていきたい」と話した。
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
Copyright (c) 2008 OITA GODO SHIMBUNSHA