
中野さんが作るユニークな粘土細工
今春、宇佐養護学校高等部を卒業した中野マーク周作さん(18)=国東市国見町=が、初めての個展を開く。作品は今にも動きだしそうなカッパや猿などの愉快な仲間たち。「知的障害はキャラクター(個性)です」と、中野さんはあふれ出る創作意欲を粘土に込める。「作家として踏み出した第一歩を応援してほしい」と来場を呼び掛けている。
作品はユニークなものばかり。微生物のミジンコやミドリムシは、中野さんの手にかかれば怪獣になる。「あっかんべー」をしたり、胸をぼりぼりとかきながらのんきに寝転ぶ猿。こん棒を振りかざして陽気に踊る鬼などさまざま。
中野さんはオーストラリア・シドニー生まれ。幼いころから粘土遊びが大好きだった。イラストレーターの父・伸哉さん(50)は、息子の粘土細工に造形の面白さを見いだし、作家としての才能を伸ばしたいと考えた。一九九九年に一家で神奈川県から国見町に移り、陶器・ガラス工房「ラパロマ」をオープン。高等部卒業と同時に、作家活動を本格化できるよう準備してきた。
三月三日に卒業式を終え、晴れて「ラパロマ」の一員になった。午前十時の開店を前に工房に出勤。創作活動だけでなく、粘土の下準備や掃除も担当する。つい作品作りに熱中すると、トイレに行くのも忘れるほどという。
作品のアイデアが、どこから生まれるのかは明かさない。ただ「作るのが楽しい」と笑顔を見せた。
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初の個展「手はじめ展」は四月一日から七日まで、別府市新別府のギャラリー「おおの」(TEL0977・25・7612)である。陶器の置物やイラスト、絵画など約百点を展示する。
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