大分のニュース

ハマグリ産地偽装で水産加工業者など捜索

[2009年03月30日 10:26]

高橋水産加工の事務所を捜索する捜査員=29日午前10時16分、杵築市片野

 杵築市片野の「高橋水産加工」(高橋進介社長)など三社が中国産ハマグリを大分県産などと偽って販売していた問題で、県警生活環境課と杵築署は二十九日、不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで、同社など杵築市内の四カ所を家宅捜索した。押収した資料約四百点を分析し、偽装の実態解明を進める。
 高橋水産加工の事務所には午前十時すぎ、スーツ姿の捜査員十四人が段ボールを手に入った。約五時間かけ、出荷伝票や「大分産」と書かれた出荷用の箱などを押収。物々しい雰囲気に、近くに住む男性は「まじめにしていると思っていたのに、大変なことになった」と表情を曇らせた。
 捜索は、高橋社長の自宅や「枢木(くるるぎ)水産」(徳島市、坂口功洋代表)の杵築市内の元作業場、「誠水産」(杵築市南杵築、矢野誠人代表)の代表の自宅にも及んだ。
 県によると、高橋水産加工は二〇〇七年十一月―〇八年五月、輸入した中国産ハマグリ約六十三トンを大分県産と偽装したり、中国産であることを伝えずに、枢木水産や全国の卸売業者三十六社に販売。また、〇八年十二月―今年二月には、枢木水産、誠水産が産地偽装をする可能性を知りながら、両業者に計八十九トンを販売していた。
 枢木水産と誠水産は、偽の「生産情報公表書」「産地証明書」などを発行、卸売業者を信用させていた。
 枢木水産は、高橋水産加工の親族が所有する建物に作業場を置いていたが、自主的に営業を停止している。誠水産は〇八年五月、高橋水産加工の元従業員の矢野代表が設立し、現在は廃業状態。
 農林水産省と県は二十五日、日本農林規格(JAS)法に基づき、三社に是正を指示した。高橋社長らは「中国産では売れず、利益を上げるためにやった」と話している。

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