
作業する仲間に合図を送りながら着火していく住民=28日午前10時15分ごろ、由布市湯布院町若杉
由布市湯布院町若杉地区の住民でつくる「若杉牧野組合」(河野昭光組合長)は二十八日、地区内の放牧地(約三十ヘクタール)で野焼きをした。七人が死傷した同町塚原地区の事故後、同市で野焼きが行われるのは初めて。清水嘉彦副市長ら市、市消防本部の職員八人が立ち会い、同日朝の現地の湿度、風の強さなどを踏まえて実施可能と判断した。
放牧地は県道安心院湯布院線沿いにあり、日出生台演習場に接する山すその北側斜面。住民二十一人が作業に参加。河野組合長が作業手順や役割分担などを確認し「けがのないよう十分注意を」と呼び掛けた。
この後、バーナーで着火、木の枝で火消し、携帯型放水器で消火―と住民が作業を分担して野焼きを実施。住民からは「既に新芽が出始めていて燃えにくい」との声も聞かれた。
大分地方気象台によると、県内には二十四日以降、乾燥注意報が継続して出されている。市消防本部が午前八時半に現地で計測した気象状況は湿度68%、気温八度だった。強風注意報は出ていない。
市条例では乾燥注意報発表中の「火入れ」を禁じているが、市は「野焼きをせずに放置すれば、林野火災などの危険性が高まる」と判断。事故後、今年の野焼きが延期されている若杉を含む市内三地区に限り、同注意報が出ている場合でも特例的に野焼きを認めることにした。同組合は例年、三月半ばまでに野焼きをしている。今年は今月十八日に予定していたが、事故を受けて延期していた。
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