県議会は二十六日、今月末で教育委員の任期が満了になる小矢文則教育長(60)の再任に同意した。県教委トップとして汚職事件や教員不正採用などの責任が問われる中、県議会の対応が注目されていた。採決では賛成が三十三で過半数に達したが、一部議員が議場から退席するなど禍根を残した。
開会前の各会派の対応方針は自民党(二十四人)と無所属の会(二人)が賛成、公明党(三人)は「広瀬勝貞知事の見解を聞いて判断する」、共産党(一人)は反対、県民クラブ(十四人)は「さまざまな意見があり、まとめるのは困難」として各議員の自主判断に委ねる―だった。
起立採決の結果、公明党と無所属の会は全員賛成。共産党は反対。自民党は一人が反対に回った。県民クラブは四人が採決前に退席、五人が起立しなかった。
「県教委幹部が汚職にかかわり世間を騒がせた。責任者が残るのは納得できない」。反対、退席した県民クラブの議員は、そう行動した理由を述べた。共産党の議員は「再任案を提案した知事、受けた教育長もおかしい」と指摘した。
自民党は「議論の段階ではさまざまな意見があったが、知事が、代え難い人材だと再任にこだわったのだから支持することにした」と会派の方針を説明。しかし一人が反対した。
賛成した自民党の議員の中には「小矢教育長は教育改革を毅然(きぜん)とやれる人材だが、県民に賛否があるのは事実。自分の判断について、支持者に説明していきたい」と打ち明ける人もいた。公明党は「支持者から厳しい質問を受けるだろうが、説明していくしかない」と話した。
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