
年長組の子どもたちと、山崎法子園長(右端)、担任の保育士・小野恵さん(後列左端)
大分市けやき台にあるキッズアカデミー保育園(園児68人)の山崎法子園長(55)は、開園した1995年度から毎年、卒園生の似顔絵を描き続けている。
本年度卒園する園児は十六人。既に全員の似顔絵を描き終えていて、保育園の玄関に飾っている。これらは、山崎園長が園児の写真を見ながら、同市田尻の自宅で描いた。色紙にボールペンで描いており、園児の特徴をよくとらえている。
山崎園長は日出町出身。大分緑丘高校から多摩美術大学、さらに同大大学院に進んで彫刻を専攻した。園長に就く前は、大学の美学・美術史の講師を務めたこともある。
「年長組の子どもたちは、ある時を境に大きく成長し、顔つきがぐっと変わる。その顔を記録したくて、似顔絵を描き始めた」と山崎園長。
「ある時」とは、毎年十一月、宇佐市の豊前善光寺で行う一泊二日の「お泊まり保育」。子どもたちは大分から宇佐まで特急列車を利用して移動し、公共交通機関内でのマナーを勉強する。寺では、ぞうきんがけをし、住職の法話を聞き、感謝して食事をいただくことを学ぶ。
「初めて親元から離れて経験する集団生活で、多くのことを学んだ子どもたちの顔は、自信に満ちて輝いてくるんです」と山崎さん。この表情の変化に魅せられて、お泊まり保育後に多い年で二十八人の園児を描いたこともある。
また、園児だけでなく、年長組の担任保育士の顔も描いている。「保育士も園児と一緒に成長しているんです。その表情の変化を記録しておきたい」とにっこり。
似顔絵は二十一日の卒園式で、園児一人一人にプレゼントする。
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