姫島村は十六日の定例村議会で、ゼロ歳児から中学生までの医療費を村独自に完全無料化することを決めた。少子化対策の一環で、子どもを育てやすい環境づくりを進めるのが目的。中学生までの医療費を完全無料化するのは県内の自治体で初めて。同日の議会で児童医療費助成に関する条例制定案、乳幼児医療費助成に関する条例の一部改正案を可決した。四月一日から適用する。
新たな条例の制定により、これまで助成制度のなかった小中学生に対して、入院・通院にかかわらず医療費の全額を村が負担することになる。患者が医療機関で支払った後、村から助成金として受け取る仕組み。対象者は百五十五人(小学生八十九人、中学生六十六人)で、新年度予算に児童医療費助成金として九十三万円を計上している。
乳幼児医療費は、三歳未満の子どもについては県の制度と自治体の助成によって全市町村で無料となっている。村は今回の条例改正で、三歳以上、就学前までの子どもについても、入院や通院の際に支払っている一部負担金を助成することで無料化。乳幼児医療費助成金として二百四十万円を計上している。二つの制度を合わせて、同村では、ゼロ歳児から中学生までの医療費が完全に無料となる。
県は二〇〇六年十月に乳幼児医療費の助成について見直しを実施。助成枠を三歳―就学前まで拡大したが、三歳児未満の医療費は無料から一部自己負担になった。そのため各市町村は住民負担を軽減するため、独自に助成制度を設けて対応。三歳児未満までは無料となっている。
姫島村以外では、別府、中津、日田、佐伯、津久見、竹田、杵築、豊後大野、由布の各市と九重町が就学前まで無料化。九重町は小中学生に、日田市は小学生に助成制度を拡大(一部自己負担)している。
残る五市二町も三歳児未満まで無料化し、就学前までは一部自己負担。そのうち豊後高田市と日出町は四月から就学前まで無料化する。玖珠町も就学前まで無料にし、小中学生にも助成するための関連議案を町議会に提案している。
県健康対策課は「小中学生の医療費にまで助成を拡大した姫島村は全国トップクラスの取り組み」と評価する。ただし、人口の多い自治体が同じ取り組みをするには財源確保が課題になり、軽症患者の安易な受診にもつながって、医療現場の負担が増す恐れもある。県は「乳幼児の医療環境をさらに整えるためにも、医療現場と患者が互いに理解・協力することも必要」と話している。
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