
既に14日の段階でETCの在庫がなくなり、次の入荷も未定の状態が続く大分市のイエローハット萩原店=15日午前
二十八日から自動料金収受システム(ETC)を搭載した車を対象に、土日と祝日、高速道路利用料金が片道上限千円で乗り放題(大都市圏を除く)になることを受け、開始二週間前の日曜日の十五日、ETCを購入しようとするドライバーがカー用品店に殺到した。ところが、多くの販売店でETCは売り切れ状態になっており、次の入荷も未定。購入できず帰る人が多く、サービス開始までに間に合わない人も出てきそうだ。
大分市内のカー用品店「イエローハット萩原店」では、ETCについての問い合わせが殺到している。購入費用は一万七千円前後が相場だが、助成が付いて約一万二千円になるという。十五日は“駆け込み購入”で、多くのドライバーが来店した。しかし、既に十四日の段階で在庫がなくなっており、次の入荷は未定で予約も受け付けられない状態。店員から説明を受け、あきらめて帰る人が多かった。
同店の吉良秀年店長は「二十八日の開始に間に合わない人が多く出そう。助成期間の延長が必要なのでは」と話した。
国土交通省によると、高速道路を利用した車両のうち、ETCの利用率は、九州を含む西日本高速道路管内で週平均約73・2%(三月五日現在)。
道路システム高度化推進機構(東京都)によると、〇七年度に月平均約二千三百台だった県内のETCのセットアップ台数(普通車と軽乗用車の取り付け合計)は、昨年十月の「千円乗り放題構想」発表後から増加。昨年十月から今年二月の平均は約四千百六十台と前年比約一・八倍になっている。
しかし、県内では車両の登録台数(約八十八万八千台・〇七年度末)に占めるセットアップ台数(約十四万台)は約16%にとどまっており、購入希望者はさらに多くなるとみられる。
ETC 高速道路の出入り口で、停車せずに料金の支払いができるシステム。料金所での渋滞緩和などを目的に、2001年から運用を開始。深夜や早朝、休日など条件によってさまざまな割引が受けられる。サービスを受けるには、専用の車載器とクレジットカード会社が発行するETCカードが必要。31日まで、4輪車が5250円、2輪車が1万5750円の助成が受けられる。
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