
養殖カワハギを手にした浪井周太郎さん=佐伯市蒲江
県内で、新たにカワハギ養殖を始める漁業者が増えている。ヒラメやブリなどこれまで養殖の中心だった魚種の販売単価が低迷。悪化する経営の安定化を目指そうと、生産者たちの期待を集めている。
カワハギはフグに似た食感を持つことから鍋物、刺し身用として人気がある。そのため、一キロ二千円以上の高単価で取引される。
佐伯市蒲江の浪井周太郎さん(35)は四年前から養殖を始め、現在八万匹を育てる。「(価格が下落する)ブリやヒラメの穴埋めを考えた場合、現段階で高単価が見込めるのはカワハギぐらい」と話す。
県内ではまだ十数戸が養殖する程度だが、好調な価格を受けて、カワハギを導入する養殖業者が増えているという。
しかし、カワハギの養殖は技術が確立されておらず、歩留まりが悪いなどの課題もある。「稚魚のうち出荷まで育つのは二割ほど。病気やストレスに弱く、共食いも激しいため飼育が難しい」と浪井さん。
県もカワハギの養殖に注目。天然物頼みになっている種苗の人工生産、養殖技術確立に取り組んでいる。
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